青春版武器商人のかわいさについて

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校生の頃、好きだった作家にInstagramでメッセージを送る機会があった。ストーリーで質問の内容とともに返信されるのだが、みんな「寂しい夜はどう過ごしたらいいですか」だの、もう覚えてないけどそんな感じの非常にエキセントリックでセンチメンタルWな質問ばかりで、めちゃくちゃピュアな僕は「そんなような質問をして返信がほしい!」と思ってしまって考えに考え抜いた結果、当時ガチ恋していた年下のメンヘラが言ってた「自殺したい」なんてくだらない冗談を言っていたことを質問したのだ。返信は来ず。そもそも自殺する奴は誰にもなにも言わずに逝くんでしょ?そうですよね?不謹慎でしたか?ごめんなさい

まあ、そんなこんなでそれ以降質問することもなく、というか彼の本もちゃんと読むこともなく最近やっと全部読んだ程度なのでそりゃ返信も来ませんわな。それのほとんどはインドアオタクが好きそうな言葉の羅列で出来ていて誰にでも刺さるようにできているのだが、人のかわいさについてだけはものすごく惹かれたのだ。僕もインドアオタクには変わりないのだが。

まず青春版武器商人を説明しなければいけない。彼らは文字どうりRPGやなんかに出てくる商人と本質は変わらない。求めた者、もしくは求めようとしている者に武器(青春カテゴリに分類するもの)を与えるだけだ。彼らは消費者につけ込んで善人のツラをしているだけだとかなんとか思ってるみたいだが、消費者にとってはとても大事なもので大きな経験で思い出だ。どちらでもなく商人に憧れる僕から言わせればこんなとこだ。

どこで読んだはわからんけど、"椎名林檎aikoも、松任谷由実も、華やかなステージに立ち高らかに歌い上げる彼女たちでさえ、わざわざ 「歌詞」にして音楽をつけ 「歌」にしなければその思いを伝えられなかったのである"みたいな文章を読んで感動した、いや安心した?覚えがある。筆者は続けてそれをかわいさと呼んだ。

俺は武器商人がかわいくて仕方がない一番の人間味を感じる。自分の一生埋まらない穴を埋めるのに必死なのか、自分が自分に信じたくなる嘘をついているのか、世界で1番美しい劣等感をどう誤魔化すか考えているのかはわからないですが、そんなところすべて含めて愛していますよ。

中高の友人と流行りのオンライン飲み会とやらをやったのですがめちゃくちゃに楽しかった。アホなやつはアホなままでシラフなのに一番先に脱ぎだすし、一生それにクセのあるツッコミするやつも3年前と変わらないまま、顔のいい奴のLINEはなかなか返ってこなくてイラついたけど顔がかわいいから許した。離れてからも関わっていて本当に良かったと思っている。ただ車をスポーツカーにしただの収入がどうだのは一生話すなバカ。俺は誰かに、文字が死んでるだの顔が醜いだの学がないだの頭がイカれてるだの、"告白"をされたいだけ、なんだよ。

頼んだよ